院長 太田 求磨(おおた きゅうま)
平成29年4月より柿崎病院院長に着任した太田求磨(おおたきゅうま)と申します。平成12年から3年間柿崎病院で働かせていただいたことがあります。4月に柿崎病院に赴任し、すでに外来をさせていただき、以前に主治医をさせていただいた患者様がお元気に通院され、月日の経過していることを感じております。15年近くたっているにも関わらず、私のことを覚えていて下さる方もおられたりして、お声かけ下さり、うれしい毎日を送っております。
以前は、まだ医師として4年目の駆け出しでしたが、柿崎病院で育てていただきました。私は自治医科大学に入学し、地域医療に携わるべく卒業後に新潟県に戻ってきました。柿崎病院で内科医師として駆け出したばかりの時期に先輩医師の指導を受け、外来診療、各種検査、訪問診療などの地域医療に携わることができました。そして、本当の意味で地域での医療を提供する気持ちの芽を生やしていただいたのはこの頸北の地であると思っています。
この経験の期間があって、その後は県立津川病院勤務、そして現在の新潟大学地域医療学講座の前身となる地域医療教育支援コアステーションで学ぶことができました。また、平成20年からは県立中央病院において、専門的診療と総合内科診療を行っておりました。
このたび、縁あってまた頸北柿崎病院の地に降り立つこととなりました。私を医師として育てていただいたこの地に恩返しできるよう愚直に毎日の診療にあたってまいりたいと思います。そのことを通じて、地域の方々、病院に係るスタッフ、病院運営にご協力いただいているボランティアの方々、後援会はじめ応援してくださる方々など皆様へ少しでも元気を差し上げられるように、毎日を過ごしていきたいと思います。
医師不足、高齢社会における医療の在り方、専門医偏在の問題、多剤内服への弊害など、医療をめぐるたくさんの問題が叫ばれていますが、すこしでも皆様の健康障害を支える力となれれば、これ以上のことはありません。どうぞよろしくお願いいたします。