21世紀の国民病『睡眠時無呼吸症候群』をご存知ですか?

−いびきが途中で止まる方、睡眠中に呼吸が止まる方はすぐに検査を−
 睡眠時無呼吸症候群は、その名前の通り、睡眠中に呼吸が停止する病気です。
 では、なぜこの病気が注目されるのでしょうか。
 呼吸が停止すると、血液中の酸素濃度が下がります。酸素濃度の低下は、人体にストレスを与え、交感神経系の過緊張をもたらします。つまり血管が収縮します。血管が収縮し細くなると、血圧、特に拡張期血圧が増大します。夜間の酸素濃度の低下、血圧上昇が続くと、動脈硬化性疾患である脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)がおこりやすくなるのです。また不整脈もおこりやすくなります。
 皆さんもご存じのように、脳血管疾患や虚血性心疾患は日本人の3大死亡原因です(もう1つはもちろん悪性新生物、がんです)。重症の睡眠時無呼吸症候群を治療せず放置したままにすると、7-8年後の死亡率が37%にもなるという報告があります。
 加えて、睡眠時の無呼吸は、酸素濃度の低下というストレスのため、覚醒反応がおこり、睡眠が分断化され、十分な深い睡眠がとれず、結局睡眠不足となり、日中の眠気、倦怠感、仕事に集中できないなど、トラブルや事故の増加を招きます。
 さて、このように恐ろしい睡眠時無呼吸症候群はどのような方にみられるのでしょうか。
 大きないびきをかく、太っている、首が短い、あごが小さいなどのある方は要注意です。
 この疾患の有病率は、実は非常に高く、成人男性の4%、成人女性の2%といわれています。
高血圧で通常の治療でも血圧が下がりにくい方、糖尿病の方、心筋梗塞の方、心不全の方などは、それらの病気がない方に比べて、実は睡眠時無呼吸症候群である可能性が高いのです。 診断のためには、1日入院して、睡眠中に呼吸が停止するか否か、酸素濃度がどの程度低下するのか、睡眠は十分取れているのか(脳波検査)を1度に合わせて検査します(これを終夜ポリグラフ検査と呼んでいます)。
 当院は、睡眠時無呼吸症候群の診断と治療のできる専門病院です。この検査の自己負担費用は、健康保険三割負担の方で約3万円弱です。検査費用はやや高いのですが、命には変えられません。
 心配の方は、すぐに当院内科外来にお問い合わせください。

睡眠時無呼吸症候群検査

 平成19年4月から 睡眠時無呼吸症候群の検査はじめました


睡眠時無呼吸症候群とは、
 無呼吸とは10秒以上呼吸が停止した状態
 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に、1時間に5回以上、無呼吸がある状態


睡眠時無呼吸症候群で、困ることは、
 いびき、昼間のねむ気、記憶力・集中力低下
 睡眠中異常体動、頭痛、高血圧


検査方法
 1泊入院し、夜間睡眠中に、脳波、胸・腹部の呼吸運動、酸素飽和度を測定し、睡眠中に無呼吸があるか否か検査します。

 いびきに関連する疾患の代表であるこの病気の頻度は、男性で4%、女性で2%といわれています。疫学的には、新潟県には約4万人の患者さんがいるといわれております。


入院予約受付中
 あなたの都合のよい日に入院。1泊2日で検査できます。
 詳しくは、内科外来看護師までお問い合わせください。
 担当医師(日本呼吸器学会指導医) 院長 藤森 勝也