第5回 頚北地区の医療を考える会

<開催日> 平成25年7月6日(土)

<場 所> 柿崎地区公民館

<内 容>
●第1部 基調講演
「地域住民が新たな地域の医療を拓く」
 自治医科大学地域医療学センター長 梶井英治先生

 今日、医学・医療が進歩を遂げ、診療分野が細分化されてきている一方で、高齢化が進行し、医師の役割が単に病気を治療することだけではなく、病気の管理から、健康の維持増進、身体の機能回復までと多様化してきています。医療は限りある資源であり、有効に利用していかなければ、医師不足はいっそう深刻なものとなり、地域医療の崩壊を招くことになります。様々な地域で行われている医療を守るための住民活動を取り上げ、医療が再生していく様子を教えていただきました。その根本には、思いやりと感謝の気持ちがあり、そこから地域が一丸となって地域の課題を解決し、暮らしよい地域をつくっていく力が育っていくとお話いただきました。

●第2部 シンポジウム
「地域住民と新しい地域医療を拓く」

 @地域医療を支える住民活動を:柿崎まちづくり振興会長 曽田良治様
  柿崎病院の成り立ちと変遷をご紹介いただきました。柿崎病院はいつの時代において
 も、経営困難という課題を抱え存続の危機も幾度となく乗り越えてきました。現在もま
 た、人口減少、高齢化の中にあってさらに医師不足という深刻な課題を抱えています。
 しかし、先人が支え守ってきた柿崎病院をこれからも住民パワーで支えていかなければ
 ならないとお話いただきました。

 A高齢者にやさしい地域医療・介護プロジェクト事業
                :上越地域振興局健康福祉環境部副部長 矢坂陽子様
  平成24年度に頚北地区で行った介護プロジェクト事業では、医療・保健・福祉・介護
 の地域ケアサービスの関係者の話し合いを行ったり、独り暮らしや高齢世帯を地域で助
 けるための地域支え合いマップを作成しました。在宅ケアを支える立場として、介護が
 必要になってから情報を集めるのではなく、医療を含めた介護について地域で学び、知
 識を深めることが大切であるとお話いただきました。

 B柿崎区地域づくりと健康活動
              :柿崎区総合事務所市民生活・福祉グループ 金子直美様
  少子高齢化がすすんでいる柿崎区では、介護状態にならずに健康でいるために、“寝
 たきり予防は子どもの頃から始まる”として、健康活動に取り組んでいます。柿崎区の
 健診結果から、血圧が160以上の人の割合が高く、LDLが高い人が多いのが特徴です。ま
 た、特定健診の受診率が47.9%と低く、まず多くの方から健診を受けてもらい、自分の
 健康に関心を持ってもらうことが大切であるとお話いただきました。

 C吉川区地域づくりと健康活動
             :吉川区総合事務所市民生活・福祉グループ 佐藤麻由子様
  吉川区は、人口が著しく減少し、少子高齢化が急速に進んでいます。また、地理的条
 件が不利な地域が多く、買い物、医療、介護、除雪などの課題が多い地域です。吉川区
 の健診結果から、血糖値が慢性的に高い人が多いということで、地域の人と健康の実態
 を共有することから始め、それがどのような生活習慣からきているか、それをどう改善
 したらいいかを話し合う健康づくり推進活動チーム研修会を行っているとのことです。
 これを継続して行い、地域の健康づくりにつなげていきたいとお話いただきました。

 D大潟区地域づくりと健康活動
              :大潟区総合事務所市民生活・福祉グループ 長澤由美様
  大潟区は、特定健診の受診率が上越市の中で最も高く、住民の健康への関心が高い地
 域です。食生活改善推進員の活動が盛んで、地域の健康実態に沿った健康づくり活動を
 行っています。なかでも、食品の基準量ということで、食品の実物を展示することで、
 自分の食生活を振り返り、改善点に気づき、見直しするいいきっかけとなっているとお
 話いただきました。