平成23年度第2回地域講演会「活き生き健康生活」

<開催日>平成23年10月1日(土)
<場 所>柿崎地区公民館
<講演内容>
1.めまいって、何だ?:内科医師 木島朋子

 私たちの体は、目で景色を確認して(視覚)、足の裏で床面を感じて(深部感覚・知覚)、耳の内部にある内耳でバランスを調節して、脳でこれらの情報を取りまとめ全身の動きを調節することで平衡感覚を維持しています。これらのどこに障害が生じても、平衡感覚が維持できなくなり、めまいが生じます。めまいの原因は一つに限らず、複数潜んでいる場合もあり、はっきりしないことも多いと言われています。数あるめまいの原因のなかで、主なものは次の通りです。
 @耳からくるめまい
  ・良性発作性頭位めまい症
   内耳の前庭と呼ばれる部分にある、平衡感覚を保つための耳石という石がずれて三
   半規管に入ってしまうことで生じる。
   中高年に多い。起き上がる時や寝返りをうった時などある一定の体位をとった時に
   起こる。数分以内に治まる短いめまい。治療法は主に薬物療法で、多くは2〜3週
   で治るが、30%が再発する。
  ・前庭神経炎
   内耳の前庭神経がウイルス感染や血管障害により炎症を起こすことで生じる。
   かぜ症状の1週間後に突然の激しいめまいと吐き気が生じる。
   治療法は薬物療法で、多くは1〜6週で治り、再発はしない。
  ・メニエール病
   明確な原因は不明で、内耳を流れる内リンパ液の量が増え、水ぶくれをおこすこと
   で生じる。
   20分以上の長いめまいが何度も繰り返し起こる。
   ストレスが大きく関係しているため、ストレスをやわらげ、薬物療法を行う。
 A脳からくるめまい
  脳梗塞、脳出血があるとめまいが生じることがあるが、激しい頭痛や手足・顔のしび
  れ、ろれつが回らないなど他の症状も一緒にあらわれることがほとんどである。
  高血圧などの治療をすることがまず大切。
 Bその他のめまい
  ・糖尿病による神経障害でふらつきが出ることもある。
  ・糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙などによって動脈硬化があってもめまいが生じ
   ることがある。
  ・精神的なストレスやうつ病などの心の病気の場合も、めまいの他に頭痛、睡眠障害
   吐き気、食欲不振など様々な症状があらわれることがある。
  ・特に臓器に異常がないのに、自律神経の働きが乱れることでめまいが生じることが
   ある。(自律神経失調症)
  ・不整脈など循環器疾患でめまいが生じることがある。

 めまいは、生活習慣やストレスが関わっているケースがたくさんあります。禁煙する、ストレスをためない、塩分控えめの食事をする、十分な睡眠をとる、など日常生活を改善することで予防できることもあります。
 実際にめまいが起きた時は、安静な姿勢で休み、めまいが軽くなってきたら徐々に身体を動かすと回復力が高まります。

2.普段の食事に塩分摂りすぎていませんか?:管理栄養士 内田美佐子
 私たちが普段口にしている日本食はヘルシーと思われていますが、実は塩分量が多く、日本人の一日あたりの塩分摂取量は約11gと世界的に見ても多くなっています。最近では、高血圧予防のために一日の塩分摂取量は6g未満(小さじ1杯程度)が推奨されており、現状は約2倍の量を摂取しているということになります。
 高血圧を予防するために日ごろから減塩を心がけたいものですが、急に無理な減塩をするのではなく、少しずつ減塩して慣れていくのがいいでしょう。まずは一日1gの減塩を心がけ、普段の食事を見直してみましょう。何にでも塩や醤油、ソースをかけるのはやめて、小皿にとってつけて食べるようにします。ラーメンやうどんの汁は残します。酸味や香り、スパイスを使って味付けを工夫したり、余分な塩分を体外へ排出するカリウムを含む食品(ほうれん草、大豆、ひじき、メロン、バナナ…)を取り入れることも有効です。